1 題材の目標   2 題材の評価規準 3 主な学習内容と評価 アドバイス 資料
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題材2 「樹木の細密描写」-じっくり自然と向き合う-
美術Ⅰ 絵画 1・2年 13時間
学校には、季節とともにゆっくりと変化していく樹木がたくさん植えられている。季節の良い秋には、校庭に出て自然とじっくり対話させたい。このスケッチブックと鉛筆による樹木の精密描写は、自然の力を借りながら写実的な描写力を向上させようというものである。
題材の特徴

ポイント1 自然観察は、描写力の基礎基本 ────────────────────
私たち人間の美の基準は、どこにあるのだろうか。私は、その人が生まれてから今日までに接してきた自然そのもの、それが生命と美の基準を作り上げていると思う。ゆえに、美の基準は長い年月をかけて作られてきた自然そのものにあると思う。

ポイント2 校庭に出て、秋の空気に浸ろう ─────────────────── 
さわやかな風が吹く秋の季節になると、教室を飛び出して緑に囲まれた校庭に行く。
生命にあふれた木々たちは、この上ない絵のモチーフとなる。気に入った一本の樹木との二ヶ月に及ぶ対話が始まる。

ポイント3 ひとり一人とじっくり対話できる機会 ──────────────── 
多いときには40人を超える教室での授業では、全体での指導が多くひとり一人に話しかける機会は少なくなる。広い校庭を渡り歩きながら、他の生徒を気にすることなく、個々の悩みにじっくりアドバイスできる絶好の機会である。

ポイント4 いつもは気づかない木との対話
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「あれ、この前と随分違う!」
よく耳にする言葉である。大きな木は不動に見える。数日で変化していく樹木の様子に、驚きながらもその移り変わりを実感する瞬間である。そのようにして、自然とかかわりながら自分の表現を探し求める。